他の日本風景街道を訪問し、その取り組みについて研修を行うことで、自分たちの取り組みにフィードバックし、スキルアップを図るとともに訪問先の団体と交流を行うことで、相互交流を実現し、街道間の活性化を図ることを目的として、この事業に取組んでいます。
2024年度訪問先:近畿風景街道「愛宕街道」
嵯峨野の最北、愛宕山のふもとが嵯峨鳥居本。江戸時代には愛宕山の頂にある愛宕神社の門前町として賑わいました。嵯峨鳥居本は昔の町並みが残り、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。町並みの中ほどにあるのが千灯供養で知られる化野念仏寺。坂を上るにつれ、この寺を境に、瓦屋根の町家風民家から茅葺きの農家風民家の町並みへと変わっていきます。愛宕神社の一の鳥居前に建つ茅葺きの茶店の創業は江戸時代。1200躰もの表情豊かな石像羅漢が並ぶ愛宕念仏寺もあり、昔ながらの風情と共に独特の雰囲気を醸し出しています。
愛宕古街道を良くする会協議会さんと意見交換会を行い、愛宕念仏寺やまち並み保存館の見学などを行いました。
研修参加者数:7人
2023年度訪問先:近畿風景街道「新世紀くらわんかストリート」
枚方宿地区まちづくり協議会の皆さんとの交流をしました。
大阪府枚方市は、淀川東岸にあり、京街道の宿場町として栄えました。
枚方宿は約1.5kmに及び、街道の両側には本陣をはじめ、旅籠や茶屋など400件近くが軒を並べていました。参勤交代の大名が宿泊するときは、たいそうな物々しさで、ことに御三家である紀州藩の大名行列は有名で、近郷近在から見物に来る人も多かったそうです。
まち歩きガイドの案内で枚方宿を歩き、まちづくり推進協議会の皆さんと意見交換しました。
研修参加者数:4人
2022年度訪問先:夢街道ルネサンス⑧「天領江津本町甍街道」(てんりょうごうつほんまちいらかかいどう)
本町まちづくり推進協議会の皆さんとの交流をしました。
島根江津市は、江の川(ごうのかわ)下流に位置し、石州赤瓦の生産地として栄えた町です。
本町甍街道の住宅の多くは石州赤瓦が使われており、江戸・明治期の町並みが残っています。まちづくり推進協議会の皆さんのガイドで、まちなかを散策しました。
2004年2月ちゅうごく夢街道ルネサンスに認定されて以降も、住民によるまちづくりは継続して行われています。
意見交換の場でも、景観を守っていくための取組みや、若い世代グループや大学生による新しい動きなどについて紹介していただきました。
当協議会事務局からは、新因幡ライン沿線で推進している事業内容や、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された若桜宿の取組みについても紹介しました。
双方の景観まちづくりでの問題点などについても、掘り下げた意見交換を行いました。
研修参加者数:5人
2021年度訪問先:夢街道ルネサンス③八橋往来 鳥取県倉吉市打吹地区
八橋往来は、伯耆国の中心であった倉吉と八橋を結ぶ奈良時代からの街道です。その昔、伊能忠敬もこの街道を歩いて測量を行いました。およそ200年前の道筋が今に残るこの街道は、夢街道モデル地区にも認定されており、風情ある街道として懐かしさをしのばせています。ガイドの案内により景観形成や地域づくりの取組みを視察しました。
研修参加者数:5人
2020年度訪問先:夢街道ルネサンス㊸因幡街道大原宿 ほか
鳥取藩池田家の参勤交代のルートである智頭往来の大原宿(夢街道ルネサンス㊸)、平福宿、三日月宿を訪ねました。景観形成の取組みや施設整備の状況を視察しました。研修参加者数:5人
2019年度訪問先:近畿風景街道「若狭熊川・鯖街道」
近畿風景街道に登録されている「若狭熊川・鯖街道」の中心的な団体である「若狭熊川宿まちづくり特別委員会」の取り組みを学ぶとともに、熊川宿を散策したり、鯖食を頂きました。
また、美浜町で鯖を使った「へしこ」で地域づくりを進めている女将の会へしこ小屋を訪問し、取り組みを学びました。
※2019年12月若桜町で開催した『第5回リノベーションフェスタ』には、美浜町など全国各地から鯖食メニューの出展にもつながりました。
研修参加者数:12人